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「神戸在住」

2006年に完結しているコミックス「神戸在住」

読み始めこそ「空くんの手紙」(古!)のような、
ほのぼのした少女漫画チックな絵柄と、
文章の多さにとっつきにくさを憶えたが、
丁寧な人物描写に惹きこまれ、
だんだんと気にならなくなった。

神戸の大学に通う主人公・辰木桂の心象風景を軸に、
淡々と物語はすすんでいく。
登場人物たちは基本的に善人ばかりで、
和気あいあいとした大学生活を中心に描かれているが、
そこに神戸震災、障害者、人種差別、死、といった、
現実世界で負の部分として捉えがちな事柄が
ごく自然に盛り込まれており、
そのことが物語に深みを与えている。

好き嫌いが分かれる漫画だとは思うが、
ハマればかなり感動できるはず。

自分は主人公と祖母とのエピソードや、
物語の終盤、辰木が鈴木さんと心を通わせる場面で、
涙腺がゆるんでしまった。

現在、一般書店ではほとんど置いていないが、
古本屋や漫画喫茶なんかでみかけたら、
ぜひ、ご一読をば。

P1000307_2

「神戸在住」(全10巻)木村紺著/講談社(アフタヌーンコミックス)

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コメント

お借りしていた本書を読了しました。
登場人物、文字の書き込みとも多く、私も最初は読みづらいと
感じていましたが、最終的にはかなり感情移入できました。

鈴木さんとの終盤のエピソード、あれにはやられましたね。
空気の読めない子だなあという印象しかなかっただけに…。

また良い作品と出会えました。
どうもありがとうございます。

投稿: ライデン | 2011/07/06 01:52

ライデンさん
地味な作品ですが気に入ってもらえてよかったです。
登場人物が多いのに、
一人ひとり丁寧に描かれていなのもいい感じでした。

投稿: ぽうせ | 2011/07/06 16:25

そういえば、第一巻の表紙カバーがカッターで切ったように
スッパリと切れていますが、覚えはおありですか?
まさかうちのネコが…?

投稿: ライデン | 2011/07/06 18:58

中古本として購入したのですが、そのとき既にカバーがすっぱりでした。
全巻、カバーを外すと表裏表紙に本編とはまったく雰囲気の違う、
ぶっとびマンガが隠れています。

投稿: ぽうせ | 2011/07/06 21:14

なるほど、そうでしたか。
あやうくネコを折檻するところでした。

カバー中のマンガは、本編とのギャップがすごいですねえ。
個人的にはけっこう好きですが。

投稿: ライデン | 2011/07/06 22:33

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