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「西の魔女が死んだ」

少し前に映画にもなった「西の魔女が死んだ」(梨木香歩著/新潮社/420円)を読む。

映画のほうは少し気になったものの、結局、観ず終い。
しかし気になるストーリーだったので、原作を読んでみようと思った。

「西の魔女が死んだ」 学校にいるまいのもとに、ママから連絡が入る。 西の魔女。 まいのおばあちゃんだが、ママは実母をそのように呼んでいる。 まいはママと共に車で、おばあちゃんが暮らしていた家へと向かう。 その車の中でまいはあばあちゃんと二人で過ごした日々のことを思い返す・・・。

中学入学後に不登校になったまいは、
ママの配慮でおばあちゃんの家に預けられる。
英国生まれのこのおばあちゃんが、
なかなかナチュラルな日々を送っている。
おばあちゃんの家系が代々、魔女の血筋であり、
あばあちゃんもその血を引いていることから、
「西の魔女」と娘(まいのママ)に呼ばれている。
ただ、ここでの魔女とはハリーポッターに出てくるような派手な存在ではなく、
薬草など自然に関する知識が深く、ちょっとした第六感が強いという程度。

まいはそんな魔女に自分もなりたいと願い出て、
おばあちゃんも魔女になるための手ほどきをおこなう。

呪文を唱えたり、
妖精を呼び出したり、
ということはなく、
「自分で考えて決める」
ということが魔女として大事なこととおばあちゃんは言う。

外国的な設定が数多くみられるにも関わらず、
日本の片田舎が舞台にしては違和感なく描かれている。

まいの
「おばあちゃん大好き」
という言葉に対して、
「アイ・ノウ(知っています)」
と答えるおばあちゃん。

このやりとりが物語のクライマックスに大きく関わってくる。

最後のアレはおばあちゃんが前もって仕込んでいたのでは、
という解釈も出来なくはないが、
ここは素直に受け取って感動したほうがいいだろう。

児童文学ということもあるが非常に読みやすく、
それでいて大人が考えさせられることも多い名作だった。


個人的にも自分と亡くなった祖母とだぶる部分もあり、
余計に共感を憶えたのかも知れない。
ただこの小説とは違い祖母との別れはハッピーエンドではなかったが。


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コメント

映画も原作も気になっていましたが
どちらも観ず読まずでした。
やはりいずれどちらもチェックしたいと思います^^

投稿: ヒロ子 | 2008/10/26 22:23

映画のポスターをみて最初は外国映画と思ってました。
レンタルで借りて観てみるつもりです。
ウソっぽくなりがちな小説の世界が、
どこまで実写で描ききれているか気になるところです。

投稿: ぽうせ | 2008/10/27 15:57

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