« 映画「トランスフォーマー」 | トップページ | 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」 »

「蒼穹の昴」

4062748916

清朝末期の中国を舞台にした浅田次郎の長編「蒼穹の昴」(講談社文庫全4巻)。

少年・春児(李春雲)は糞拾いで生計を立て家族らと極貧生活を送っていた。 ある日、「あまたの財宝を手にする」という占い師の予言を信じて、 故郷を後にした春児は宦官となり、やがて清朝の支配者・西太后に仕えることに。 一方、春児の幼馴染である史了(梁文秀)も立身出世すべく、 超難関である科挙に合格しエリート役人の道を歩む。 しかし激動する時代の流れが二人を敵対する立場へと導いていく。

耳慣れない人名や難しい漢字が多々でてくるが、宦官や科挙といった興味深い中国独特の制度について詳しく描写されており、なにより登場人物たちが魅力的で、長編ながら一気に読み終えることが出来た。
ただ春児や史了を中心に進む前半は物語として大変面白いが、実在の人物が多く登場してくる後半は主人公の存在が薄くなり、ワクワク感もややダウンする。
それでも最後のページを閉じた瞬間、清朝というひとつの歴史の幕切れに立ち会った感じがして、「読み終わった!」という充実感に溢れた。

現在、「蒼穹の昴」の続編ともいえる作品「中原の虹」が文芸書として刊行中。
でも読むのは文庫版まで待つつもりなので、手にするのは何年先になることやら。

|

« 映画「トランスフォーマー」 | トップページ | 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」 »

my本棚」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65730/16337836

この記事へのトラックバック一覧です: 「蒼穹の昴」:

« 映画「トランスフォーマー」 | トップページ | 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」 »