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「ユナイテッド93」

映画「ユナイテッド93」を観る。

まだ記憶に生々しい2001年9月11日の米国同時多発テロを扱った作品だ。
4機の民間旅客機がテロリストにハイジャックされ、まず2機が世界貿易センタービルに、続いて1機がペンタゴン(国防総省)本庁舎に、そして残る1機はペンシルバニア州の郊外に激突した。
この最後の1機がユナイテッド93便で、ハイジャック犯はワシントンのホワイトハウスを目標としていたが、乗客が抵抗したため、目的地にたどり着けず墜落したいわれている。

映画のほうだが93便がニューアーク空港からサンフランシスコを目指し離陸するところから始まる。結末がわかっているだけに、乗客や乗務員の何気ないやりとりが観ていて辛い。

やがて次々と旅客機がハイジャックされ行方不明となる。
連邦航空局や航空防空司令部の混乱をよそに、1機、また1機と目標めがけて突っ込んでいく。
それらの事件発生後、93便でも4人のテロリストたちが行動をおこし操縦室を占拠する。
それから墜落までの時間はわずか31分。

自分たちの運命を知り、操縦室を取り戻そうと行動する人。
携帯電話で最愛の人に別れを告げる人。
アラーの神に祈るテロリスト、キリストに祈る乗客。

この映画には映画らしい面白さやカタルシスは一切ない。ただ絶望感があるだけだ。

犠牲者からの言葉を聴いた遺族、航空・軍関係者らの膨大な証言をもとに再現したとのことで、さながらドキュメント映画のように仕上がっている。
生存者がいないため実際の機内の様子がどうであったかはわからないので、この映画をそのまま真実として受け止めることは出来ないが、乗客たちの悲痛さだけはリアルに感じられた。

この事件のあと、アメリカはアフガン侵攻、イラク戦争へとつきすすむことになり、今でもイラクではテロの嵐が吹き荒れている。
憎しみの連鎖が止まらない。

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