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映画「ホテル・ルワンダ」

「ホテル・ルワンダ」を観ようと、シネ・ヌーヴォという劇場に行く。
こんなところに映画館が!という場所にあり、ぱっと見も普通のビルにしか見えない。
大手劇場がなかなか上映しない、良質そうな映画を普段から上映している。
で、着いてみるとえらい行列!
??公開されてからかなり日数がたっているはずなのに・・・。
と思っていたら、この日はペア・サービス・デーだった。
それでもこの人だかり。やはり話題作なんだろう。
こじんまりとした劇場なので、座席が早々と満席となりパイプ椅子を用意してもらう。

照明が落とされ、映画が始まった。
オープニングに流れる明るい曲が、逆にこれから繰り広げられる悲劇を暗示させる。

アフリカの小国、ルワンダでは長年、フツ族とツチ族との対立が続いている。
その根源は列強による植民地支配にさかのぼる。
円滑な支配をおこなうために階級制度が導入された。
ルワンダ人をそれまで明確な違いを持たなかった各部族に振り分け、ツチ族を支配する側、フツ族は支配される側というように階級をもうけた。
この体制は第2次世界大戦後、国連などの圧力によるルワンダ独立によって崩れる。
しかし新しい政権を樹立したフツ族の強硬派たちは、ツチ族、フツ族の穏健派を排除し、ルワンダ全土に圧政をおこなった。長年、隣国に逃れていたツチ族武装勢力が、反乱軍としてルワンダに侵攻を開始する。
そして3年にわたる内戦の末、ルワンダの大統領と反乱軍とのあいだに和平協定が結ばれようとしていた。

主人公はルワンダ・首都にある国際ビジネスホテルの支配人・ポール。
ポールはフツ族だが、家族想いのごく普通の常識人で、ルワンダに平和が訪れると信じていた。
しかし、大統領の乗った飛行機が何者かに爆破され、状況は一変する。
フツ族強硬派による民兵組織は、大統領暗殺を反乱軍の仕業として、町に繰り出し周到に用意されていた計画を実行する。

すべてのツチ族の虐殺・・・。

非常に重たい映画だが、残酷な描写は極力遠まわしに描かれており、いかにしてポールがホテルに逃れてきた難民を救うのだろうか、と、普通の娯楽映画と同じ感覚でみることができる。

しかし、いろいろ考えさせられた。

人間は、なぜ同じ人間に対してこうも残虐になれるのか。
大虐殺(3ヶ月で100万人)を目前にしながら、まったく無力だった国連軍の存在価値とは。
武力介入と中立の是非。
ルワンダを見捨てた西側の偉いさんたち。

そして、映画のなかで外国人カメラマンが、国際救助を待つポールに言うセリフ。

「世界の人々はあの(虐殺)映像を見ても「怖いね」と言うだけでディナーを続ける」

・・・自分たちのことだ。

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