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遺された絵たち

京都文化博物館で開催されている「遺された絵画展」を観てきた。

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長野県の戦没画学生慰霊美術館「無言館」に所蔵されてある作品のなかから137点の作品が展示されている。
戦死した作家たちの享年はほとんどが20代。

有名画家たちの描くような上手な絵ではないのかも知れない。
「ただ好きな絵画を描きたい」、そんな純粋で素朴な絵ばかりだ。

「達者か。早く帰ってこい。おまえには芸術があるぞ」
「あと5分、あと10分この絵を描かせてくれ。小生は生きて帰らねばなりません。絵をかくために」
「せめてこの絵具を使い切ってから征きたい」
「自分は這いずってでもきっと還ってくる」

作品に添えられている、本人や遺族の言葉がとても切ない。

あたりまえの日常。
あたりまえの人生。
あたりまえの風景。
あたりまえの幸福。

戦争はそのすべてを奪い去る。


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コメント

共感する力や想像力、予測する能力が衰えて、惨劇を忘れやすくするようだ。
せめて、八月だけは戦没者や被爆者の無言の主張に耳を貸したいものです。

投稿: 駿 | 2005/08/13 07:16

はじめまして。コメントありがとうございます。

戦争に限らず、時の流れはどんなものでも風化させていきます。でも、それ自体は悪いことばかりではないと思っています。
辛いことや悲しいことが、いつまでもそのままの状態で残っていると、人間は生きていけません。
逆に戦争を体験していないからこそ、少しでも当時がどういう状況で、人々が何を思っていたのか知っておきたいと思います。

投稿: ぽうせ | 2005/08/14 01:02

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» 「なんでだろう、、、、私も絵をかきたいです」 [無言館のこと]
  NHKの「にんげんドキュメント」で、 『最後の一枚 〜戦没画学生・いのちの軌跡〜』が放送されました。 見落とされた方; NHK衛星第2放送『BSアンコール館』:8月19日(金)午後5時15分〜 NHK総合テレビ:8月25日(木)午前1時15分〜(24日・水曜深夜) で、再放送があります。  この番組でも取材していた豊川市桜ヶ丘ミュージアムでの「無言館 遺された絵画」展、感想ノートを見せていただいたので、一部... [続きを読む]

受信: 2005/08/16 17:12

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