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コナンが別人やん

「残された人びと」という本は知らないが、アニメ「未来少年コナン」なら知っているという人は多いと思う。
この本は、知る人ぞ知る「コナン」の原作本。
かなり昔から読んでみたいと思っていたが、ずっと絶版状態。
しかし、最近になって復刻していることを知り、ネットにて手に入れた。

磁力兵器を使った戦争のために、地球規模の地殻変動がおこり、人類と文明のほとんどが滅びる。
文明都市の廃墟であるインダストリアの生き残りたちは、わずかに残る科学の力によって、他にも生き残った人類(=ハイハーバーで暮らす人々)を支配しようと企む・・・。

基本的な物語背景は、アニメと同じ。
でも、主要登場人物たちの立場や性格などに、微妙に違いがあり比較してみた。

(コナン)
 アニメ・・・主人公。純粋素朴な明るい自然児。
       超能力や必殺技があるわけではないが、
       鉄の手錠を引きちぎったり、
       モリ1本で飛行機を落とすなど超人的な力で大活躍。
 原作 ・・・アニメと違って、もとからラナやラオ博士と顔なじみ。
       真面目で正義感は強そうだが、ちょっと熱すぎ。
       インダストリアが海に沈むと聞いて、
       「あんなやつら、おぼれて死にゃいいんだ!」と叫ぶ。
       こんなんコナンじゃない~。
(ラナ)
 アニメ・・・外国人なのに、とても大和撫子な感じがする少女。
       テレパシー能力があり、鳥とも心が通じ合える。
 原作 ・・・テレパシーについて、コミュニケーターと呼ぶなど、
       わりとオープンに表現されている。アニメの可憐さを
       期待してはいけない。
(ダイス)
 アニメ・・・バラクーダ号船長。もとはインダストリア側の人間だが、
       のちにインダストリアを裏切り、コナンたちに味方する。
       全編一、ユーモラスなキャラクターでもある。
 原作 ・・・貿易長官としてハイハーバー乗っ取りを画策。
       ユーモアのユの字もない。
(モンスリー)
 アニメ・・・インダストリア行政局次長。鼻持ちならん人物だったが、
       コナンらと交流するうちに徐々に人間らしくなっていく。
 原作 ・・・ドクター・マンスキー。「インダストリア」信奉者だが、
       悪人ではない。
(レプカ)
 アニメ・・・物語前半はインダストリア行政局長という立場上、地味。
       しかしクライマックスでは戦闘服に身を包み、
       超巨大軍用機「ギガント」を飛ばすなど、
       悪役ながら物語を大いに盛り上げてくれる。
 原作 ・・・レプコ。コナンに焼印をつけ、逆上したコナンに殴られる。
       コナンを逆恨みする。ただそれだけ。
       もちろんギガントも飛ばさない。
(パッチ)
 アニメ・・・サルベージ船にて船の引き上げ作業をおこなう責任者。
       とても乱暴で、コナンにも辛くあたるが、その正体は・・・。
 原作 ・・・ほぼ、アニメと同じ。

他にもジムシイ、オーロなど、アニメでお馴染みの人物がでてくるが、あまり出番がない。逆にアニメでは地味だったラナの叔母メイザル(なんとラナと同じコミュニケーター)、その夫シャンが意外と活躍する。

人物の違いはまだいいんだけど、ええっ!!!と驚かされたあのラスト・・・。深い意図があるのかも知れないが、自分にはわからん!

実は「コナン」の監督である宮崎さんが、あまり原作のことを好意的には述べていない。長らく絶版になっていたのも、なんとなくわかる。
しかし、この原作を、あそこまで面白い作品にした宮崎さんの手腕はすごいと再認識。


「残された人びと」
(アレキサンダー・ケイ作/岩崎書店/2520円)

       
       


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